塾長の体験記
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自宅で整体スクール/学校・整体通信教育・学習・WEB/DVD/整体師資格/整体開業講座ならの爽健整体塾。ご存知ですか、整体は10日で覚えられます。

家庭でもできるプロの整体。もちろん独立開業もOK

整体は10日間あれば覚えられる

 
  はじめに



 「10日間で整体師になれる?」「そんなバカな!話しがあるか」と思われることでしょう。私も、そうように信じていた一人だったのです。

一般的に、整体師になるためには2〜3年の学科履修や厳しい実技指導を受け、営業店でのインターン生活などを経て、それから初めてお客を取ることが出来るのだと考えるのが常識となっているのではないでしょうか。

しかし、人間社会には「常識」と思っていることが「非常識」であったり、「正しい」と思い込んでいることが「間違っている」ことがたくさんあるのです。

これからご説明することは実際に筆者が体験した真実をお話しするものであり、決してオーバーな作り話ではありません。

本当に、10日あれば整体師になれ、おじいさん、おばあさん。ご夫婦同士の施術や地域のボランティアも出来ますし、独立開業も夢ではありません。

今まで思い込んでいた整体師業界の常識が非常識であることがご理解できると確信しております。是非、じっくりとお読み下さい。






 1.整体師になったいきさつ



 筆者は、正直言いまして整体師になる気は毛頭もありませんでした。ただ、友人が整体師の養成学校を経営していて、いつも「おいしい話しばかり」聞いておりましたので、整体院は儲かるような気がして「整体院の経営をしたいな」とは漠然と考えておりました。

あるとき、その友人に整体院開業を相談したら、「君が始めるなら整体師の卒業生を送り込んであげる」と約束してくれたので、それではと一念発起して開業することになりました。

もちろん私は整体のことは「セの字」も知らず、オーナーとして経営をしようということになったのです。

思い立ったらすぐに始めなければ気のすまない私の悪い性格により、話しは具体化し、JR京浜東北線○○町駅から徒歩2〜3分の地点にあるテナントビルを借りました。

面積は24坪、家賃は管理費込みで23万円、保証金5ヶ月を払い込み、施術ベッドを3台、カーテンや設備一式を整えて開業の準備を万端に整えたのです。

私は、もっと家賃が安く、10坪程度の店舗が良いのでないかと考えていたのですが、学校経営者の友人は「20坪以上でなければダメ」という意見を聞きそのようにしました。(あとで気がついたのですが、家賃に20万円以上かける事はまったくの間違いであり、とんでもないことでした。)

私は、キレイ好きですから、床にはタイルカーペットを敷き詰め、近隣では一番キレイな店舗だと自負していました。

あとは友人の整体学校を卒業した整体師を受け入れてイザ開業を待つばかりとなったのですが、思いもかけないことが起きました。

その友人に裏切られたのです。彼は口は出してもお金は1円も出しませんでしたが、開店を予定としていた1週間前に、いきなり、「卒業生を送り込むのだから俺と共同経営の形を取れ」と言って来たのです。

 応分に、出資でもしていてくれたのなら分かりますが、おカネを1円も出していないのになぜ共同経営なのか理解できる筈はなく、当然、私は拒否しました。

私が共同経営を拒否すると、彼は「それでは整体師を送ることは出来ない」と言ってきたのです。

結局、彼の魂胆は、私に開業資金を全部出させて開店させ、上手くいったら経営を支配し、失敗したら私がすべての責任を取るということだったのです。

昔から「軒下を借りて母屋を取る」ということわざがありますが、正に、その通りだったのです。

余りにも卑劣なやり方に腹が立ちましたが、私が彼のような人間を信用して依頼したことが甘かったと反省しました。

裏切りにあった友人との関係は一切解消し、整体院経営プロジェクト?は、すべて振り出しに戻ったのです。

貸しビルの保証金や前払い家賃などに150万円余り、その他ベッドや造作に100万円余り、合計250万円の先行投資を行っていましたので、後に引けません。TOPへ戻る



  2.五日間で整体を覚える


 しかし、私には整体の施術は出来ませんし、実際のところ途方にくれていました。私は、サラリーマン時代に1300名の社員がいる某企業で17年間連続全社トップセールスを続けていたのですが、営業で行き詰ったときにいつも思いを巡らしたのは、「今、このピンチを打開できる人脈はいないか」ということでした。

自分の人脈をひとりひとり思い出しては、「この人はどうか。あの人はどうだろうか」とシュミレーションするのです。

そうしたら、ひとりの人(すばらしいクリスチャンの女性です)が出てきました。その方に私の窮状を相談したところ、足立区の北千住で整体院を開業しているとても良い先生がいるからそこに行って相談してみたらどうかとアドバイスを受けたのです。

そして、親切なことにその方を紹介していただくことができたのです。私としてワラにもすがるつもりでしたから、すぐに連絡を取ってお訪ねしました。

 M先生という方でとても親切で善良な方でした。M先生は、ニコニコしながら「整体はすぐに覚えられますよ」と言ってくれました。

すぐに覚えられると言っても私は3ヶ月から4ヶ月くらいは掛かると覚悟していたのですが、私は「何ヶ月くらい掛かりますか」と質問したら、M先生は「5日間くらい来てください」と言われたのです。

「エッ!たったの5日間ですか」と驚いたら「そう5日間です」とウソみたいな返事が返ってきました。

私は前述のように、早くても3ヶ月や4ヶ月は掛かり、開業も半年くらい先になると思っていたのですが、僅か5日間しかも1日2時間半くらい合計12時間程度で済むとおっしゃったのです。

信じられないという顔をしていた私に、M先生は、実は、半年前くらいに、行きつけのスナックのママさんが妹さんと二人で整体を習いたいと言ってきたので、教えたばかりだとのことでした。

その姉妹もわずか5日間教えただけで卒業し、その後、スナックは閉鎖して現在は埼玉県で女性専科の整体院を開業しており、経営もまずまず順調に進展しているとのことでした。

最初に訪問した当日に、M先生からごく簡単なオリエンテーションがあり、5日間の講習スケジュールの説明がありました。

講習は、先生のお店が午前中の方がヒマなので午前9時半ごろから12時までの約2時間半の時間帯となりました。

私には、ひとつ不安がありました。整体学校では「学科」というのがありますが、その説明がなかったからです。

 
「M先生、ところで学科はやらなくても宜しいのでしょうか」と質問しますと、先生は、「学校で教える学科は、整体院の経営には直接役に立たないから、教える必要はありません」といわれたのです。

確かに、大学で経済や経営学を学んでも就職した企業では殆どというかまったく役に立たないのと同じことなのかなと私は納得しました。

しかし、M先生は、とても勉強家であり、整体に関する市販の出版物をたくさん読み、参考になることはドンドン取り入れたとのことでした。

特に、カリスマ整体師や著名な整体師の出版物はとても参考になるので、よく読んでおいた方が良いでしょうと付け加えてくれました。

私は、冒頭で申し上げたとおり、60歳近くなっており、整体を勉強するつもりは毛頭もなかったのですが、友人の裏切りということから、ひょんなことで私は「にわか整体師?」へいよいよ挑戦することになったのです。

ところで、友人に裏切られてスッタモンダしているときに、カイロプラクティック学校を卒業しているS君という青年を紹介され、その人を社員として採用しておりましたが、彼は整体はできないと言うことでしたので、それならばついでに二人でM先生に習おうということになり、5日間の実技講習が始まりました。

M先生の整体施術に対する基本的な考え方は、色々な整体院やカイロに通ってワザを盗むというか自分にとってとても気持ちが良いとか効果が高いと思ったことを自分の技として採用したそうです。TOPへ戻る


3.整体施術パターン


 まず、先生は整体施術にはパターンがあり、それを習得することだと言われました。私は、10代のころ空手を習っていたのですが、空手には基本の型というのがあり、昇級、昇段試験にはこの型を行って審査を受けるのです。これと同じ理屈だと思いました。

整体院に行くと分かると思いますが、整体の施術には時間単位によるコースがあります。肩こりのみ、肩腰の上半身、腰と下半身、全身コースなどに分かれています。

 人間の身体を頭から順を追って分断していくと、頭、首、肩、背中、腰、大腿部、ひざ、足首、足裏となっており、それらを個別に施術していけば良いことになります。

  つまり、人の身体のパーツごとに、時間配分して施術してパターンを習得すればよいわけです。肩こりだけなら15分、肩腰までの上半身が30分、肩腰(体の背中側だけ)下半身45分、全身コース60分、時間延長は患者さんの要望に応じて施術箇所を決めて入念に施術するわけです。

施術の基本パターンは、60分の全身施術コースを習得すればすべてをカバーできます。すなわち、大は小を兼ねるということです。

M先生は、全身施術を頭に入れて、肩こりコースはここを、上半身、下半身、腰痛コースはここから、といったコース別の施術プログラムを基に教えて下さいました。

これらのパターンを暗記して何回かシュミレーションを行い、「痛い、気持ちが良い、効いているか、効いていないか」などのチカラ加減さえ気をつければ整体の実技はほぼ終わりとなるのです。

M先生は、整体の指導を職業としてはいませんので、授業を引き伸ばすようなことは一切なく、最短距離で指導してくださったので全てが実践的で合理的でした。

どこかの整体学校のように時間稼ぎため、技をなかなか教えず、何ヶ月も何ヶ月も同じ技を繰り替えさせるのとはエライ違いです。これを本当にワザ(技)と教えないと言うのでしょうか(おやじギャグです。笑い)

こうして、アッと言う間に5日間が終わったのですが。M先生は、「あとは知り合いや家族などにモニターとなってもらい、少し数をこなせば大丈夫。」とのことでした。

M先生の場合は、開業前に友人や知己関係の人を呼び、延べ100人分位の練習を繰り返して開業したそうです。

何れにしても、私の授業日数は本当に、5日間であり、そして1日2.5時間合計12.5時間で修了したのです。

私としては、既に店を借りてしまい家賃が発生していたので、ぐずぐずしているわけに行かず、本当のところ10名くらいのモニターを取って施術パターンを繰り返し反復し、遂に開業の運びとなりました。

もちろん、M先生に私の施術振りを見てもらい「どうでしょうか」と相談したところ、「もうお客を取っても良い」とお墨付きを貰いましたので、本番に臨むことにしたのです。TOPへ戻る


  4.初めて患者を取る

 正直言って「お患者さんが来たらイヤだな」とは思っていましたが、いきなり、飛び込みで患者さんが来てしまった?のです(笑い)。

痩せ型で40歳くらいの男性でした。整体院に頻繁に行く患者さんは「試し」と言って、初回は60分のコースを取らず、30分位のコースを取り、そこの整体院の様子や整体師の技を試すのですが、その方はいきなり、60分コースでした。

内心ドキドキし「ヤバイ」と思いましたが、「すみませんが出来ません」とは口が裂けてもいえませんから、「エイッ」とばかりに気合を入れて60分間をやりとおしました。

初めての患者さんは、「強く施術してよい」と言いながら「痛い、痛い」と連発し、痛がりでしたが、クレームも付かず、何とか無事に終了したことを今でもはっきり覚えています。

この患者さんには悪いのですが、まさか私がほんの15日前に60年間の人生で初めて整体を習い、たった5日間で整体を覚えたとは知らなかった筈です。(患者さんゴメンなさい)気づかれなかったということでしょうか。

患者さんを一人取れば後は「誰でもドンと来い」という度胸が付きました。店舗はJR駅に近くまぁまぁ集客ができる店舗でしたので、1日当たり4〜5名のお客を消化するようになりました。

それでも、ときどき、施術のパターンを途中で忘れてしまい、技を飛ばしてしまうようなことが度々ありましたが、1ヶ月もすると板に付いてきて、間違えてもまったく動揺しなくなりました。

つい1年前までは、某企業のバリバリの支店長だったのですが、3ヶ月を経過すると整体業界に何年も在籍しているベテラン整体師のような顔をして店に立ちました。

私は年齢が60歳でしかも白髪頭ですから、白の施術服を着るともう何十年も整体業界にいるかのように見えたのと思っています。

3ヶ月くらい経ったとき、ある患者さんが、「先生、お上手ですね。何年くらいやっているのですか」と聞かれ、「ギクッ」としました。

まさか「5日で整体を覚えてほんの3ヶ月前に始めました」とは言えず、返事に困ったものです。

整体院を開業して当初は「気持ちが良い系」のリラクゼーションを主体として施術しておりましたが、たくさんの患者さんを取っていると段々技術が向上し、いわゆる治療系の施術ができるようになってきます。

患者さんには色々の症状があり、その都度、どのように対応したら良いのかと市販の本などを一所懸命読んで学ぶようにしました。

何しろ、患者さんという実践の実験台が毎日来るのですから本当に勉強になります。今日はこういう患者さんが来たとカルテを作り、症状を克明に記入して、施術の内容を記録するようにしておきました。

こうしておくと、肩こりであればどこを施術し、どこの筋肉をほぐせば楽になるとか腰痛の場合は、ここが一番利くとか、次々と分かってくるのです。これもすべては体験則であり、量をこなせば必ず質が伴ってくるのです。TOPへ戻る


  5.腰痛患者を癒す

開業して6ヶ月くらい経ったときに、こういうケースがありました。ある日、足を引きずりながら50歳後半のご婦人が入ってきました。「腰が痛い。坐骨神経痛が持病だ」と言うのです。30分でいいから施術して欲しいとのことでした。

私は、本当は、腰痛の施術にはまったく自信がなかったのですが、少し前にM先生と仲間の整体師との勉強会で腰痛の施術を学び、さらに、市販の整体に関する実用本に出ていた施術方法を使ってみようとしました。

腰痛はヘルニアがあると大変な痛みが伴い、施術する側としてはとても怖い部分であり、施術して悪化させたら大変なことになりますから、ヒヤヒヤしながら慎重に恐る恐る施術をしました。

この施術方法は患者さんにはとても痛いのですが、非常に効果があるのです。30分間一所懸命に施術に没頭し、「いかがですか」といったところ、お客さんは「う〜ん、まだ痛いです」と言ってお帰りなりました。

私は、「やっぱりダメだったのか」と少しがっかりしていたのですが、3日ほど経って、そのご婦人から電話が入ったのです。

 「先生、有難うございました。実はその日は痛みが続いたのですが、翌日にウソのように痛みが引き、そして普通に歩けるようになりました。そこで、予約を入れたいのですが・・・」という内容だったのです。

こんな嬉しいことはありませんでした。それから、一段と自信がつき、特に腰痛には自信が付いたのです。

それからは、腰痛を抱えて来るお客さんには自信をもって施術を行うようになり、また、実際に、施術効果が高く、お客さんからも「凄く良くなった」と評価されるようになりました。

あるときは、青果市場に勤務する青年が前かがみになってきたのですが、施術をしてあげると一発で治り、帰りはスタスタと歩いて帰ることができました。その青年は「まるでウソみたい」と喜んでいたものです。

整体と始めてからわずか6ヶ月くらいの出来事です。整体学校に行かなくてもこの程度のことは可能なのです。

いやむしろ整体学校に行かなかったからこのような大胆な施術が出来るようになったのではないかと思います。

私は、ときどき勉強のため、他の整体院に行くことがあるのですが、施術に入る段になると「いかが致しましょうか」と尋ねられます。

私が、「腰が痛いのでよろしくお願いします」とお願いしても、まずまともに腰痛治療をしてもらった記憶がありません。

整体院にくるお客さんの大半は腰痛を抱えており、腰痛患者はきわめて多いのですが、腰痛を施術できる人は非常に少ないのです。

某大手の整体学校では、腰痛に関する施術を教えておらず、講師が何も分かっていないことがあります。

腰痛に対する施術は、患者さんに強い痛みがあるため、大変怖いのですが、患者さんと施術前に十分カウンセリングするなら、自分に施術できるかどうかがわかりますから、そんなに恐れる必要はないのです。この施術方法は後ほど説明させて戴きます。

ここまでの話しは私が体験した実話です。しかし、読者の皆さんは、「私が特別に技術の吸収力があるのではないかとか、整体を5日で覚えて10日でお客さんを取れたのは特例ではないか」と疑問を持たれる方が居られるかも知れません。

そこで、「整体を10日で覚えた」者が私以外にもいますので、この事例をご紹介しておきます。TOPへ戻る


  6.S君のケース

最初は、M先生のところへ一緒に習いに行ったS君(36歳)のケースです。S君は有名大学の物理学科を卒業した優秀な人物でしたが、サラリーマン生活に嫌気がさし、独立開業を目指してカイロプラクティック学校に入学、170万円の授業料を支払って卒業した青年でした。

カイロ学校で習った学科の知識は豊富であったようです。しかし、彼は、運動とかスポーツを殆どしたことがなく、運動神経がかなり鈍い人でした。

そのため、カイロプラクティックを習った技術は殆ど使い物にならず、少しは期待していた私は、当初、正直言ってがっかりしました。

そこでやむを得ず整体を習ったのですが、運動神経が鈍いため、私のように5日で覚えて10日で卒業というわけには行きませんでした。

彼は、腕は太いのですが、筋力と言うか腕力が女性並に弱く、指を立てると二の腕がブルブルと震えてしまい「これは大変だ。先が思いやられる」と心配しました。

しかし、前述の施術パターンを繰り返し、繰り返し練習させ、練習台のモニターを20人ぐらい取ったらなんとか様になってきました。

彼の場合、残念ながら先天的に腕力、握力が弱く、これからあわてて筋トレをしても間に合わないので、彼には、力をあまり必要としない女性患者や弱めの施術でよい患者さんを割り当てるようにし、最初は30分くらいのコースを中心に取らせました。

そうしたら、1ヶ月くらいで段々自信がつき、そのうちにどんなお客さんにも対応できるようになったのです。

S君の例をみても分かるように、腕力、握力、筋力の弱い女性でもこのように短期間で十分に技術を習得し対応できるひとつの証拠といえます。

何れにしてもM先生のところで習ってから2週間弱くらいでマスターし、十分に戦力になりました。

彼は、サラリーマンを辞めて170万円の授業料を支払い2年もカイロの学校に通っていたのですが、何のために学校に行ったのか分からないとボヤいていたものです。TOPへ戻る


  7.フリーターT君のケース

もう一例はフリーターでピザの配達をしていたT君(21歳)のケースです。開業してから半年後に縁あって彼を採用しました。

最初は、ビラ配りやポスティングなどの宣伝活動を行ってもらっていたのですが、その間に整体を少しずつ教えました。

少しずつと言っても、施術パターンは同じですから、教えた期間は私達と同じ5日間〜7日間程度です。今度はM先生ではなく、この私が教えました。

 彼は、特別のスポーツはしておりませんでしたが、S君よりは運動神経がありました。しかし、ひとつの大きな
欠点がありました。なぜか原因は分からないのですが、腕に力を入れると支えている両足がブルブル震えるのです。

S君は両腕、T君は両足と言った具合で、「なんだか震える人が多いな。バイブレーション整体か?(笑い)」と思いましたが、T君の場合は技の吸収力はよく、段々と足の震えも止まり、基本パターンを反復練習させると10回くらいでマスター出来るようになりました。

T君はS君に負けたくないというガッツがあり、すぐに戦力となってくれました。実質の教育期間は10日くらいだったと思います。

彼の場合は21歳と若かっただけに、さすがに、お客さんから「ベテラン」とは言われませんでしたが、それでも、結構、女性のリピーターからご指名を頂くことが多く、若いだけに吸収力があり、メキメキ腕を上げていきました。

それではお客さんからの評判はどうだったかと言いますと、S君の場合は1回だけ体格が良く非常にコリの強い患者さんから「力が弱くて利かない。院長先生に代わって欲しい」とクレームがついたことがありますが、そのほかは一回のクレームもなく、合格点と言えます。

T君は1回もクレームはなく、患者さんの誰しもがたったの10日間で整体を覚えたとは気がつくことはありませんでした。

私も実質的なクレームはなく、「院長先生は凄く上手だ」と言われ、いつのまにか大ベテラン整体師と思われておりました。(穴があったら入りたいくらいですが・・・(笑い))

こういうわけで、60歳の私、36歳のS君、21歳のT君と年にはバラつきがありましたが、それぞれプロとして、十分に対応できたと自負しています。

年齢や運動神経に多少の個人差があるにしても、決して個人の能力差があるのではなく、2〜3ヶ月くらいのスパーンで考えるならば、誰でもお店に立って患者さんを取ることが来ることが可能なのです。

つまり、運動やスポーツにご縁のない女性の方やご年配の方などどなたでも、大きな個人差はなく、整体を習うことが出来るのです。TOPへ戻る


  8.M先生のケース      


 最後に私の師匠であるM先生はどこでその技術を覚えたのかをご紹介しておきます。M先生は、大学卒業後、お父さんが経営する下町の町工場を引継いだ2代目社長でした。

しかし、大手企業の下請を行っていたのですが、元請先の生産拠点の海外移転などから売上が減少し、工場の閉鎖を余儀なくされました。

工場を閉鎖したあとに、以前から興味のあった整体師になろうと決意し、某整体学校に入学をしたのです。

ところが、授業を受けてみるとその整体学校のレベルは極めて低いことが分かり、途中で退学し、他の整体学校に転じました。

そこでは、まずまずのことを教えてくれて、同時に奥さんもリフレの施術を学び、3〜4ヶ月で夫婦とも卒業することができました。

そして開業の運びとなったのですが、M先生いわく、「学校で学んだ施術方法は、基本的なもので実際に自分に身に付いたものは、他の色々な整体院に行って施術を受けながら習得したものが大半であった」とのことです。

M先生は、現在でも毎月1〜2度は他の整体院、カイロ、マッサージ店に通っており、良い技術を捜し求めています。

これは、料理を職業とするコックさんや板前さんと共通しています。彼らは、様々なお店を渡り歩きながら、先輩の板前さんやコックさんから技を盗み料理の腕を磨いているのです。

M先生は、整体師になって初めて分かったのは、大金を払って学校に行く必要は全くないということでした。そういうことで、私のようなものを親切に指導して下さったのです。TOPへ戻る


  9.学科履修は必要か?

ところで、私がM先生に尋ねたように、学科、すなわち学問的な知識や理論はどうするのだと心配している方がおられると思います。


  はっきり言って学科はM先生がおっしゃったように「とりあえず必要がない」と申し上げておきます。

但し、私は、知識はないよりあった方がよいと思っておりますので、学科はやらなくても良いと言っているのではありません。

鍼灸針師、マッサージ師、柔道整復師はいずれも国家資格で、履修が義務付けられておりますが、整体師は民間資格であり、独立して開業する際に学科は「必須」ではないと言っているのです。くれぐれも誤解なきようにお願いします。

その学科ですが、整体学校で教えている学科にはどのようなものがあるのか列記してみます。

生理学、病理学、解剖学など医療知識が主流です。例えば、生理学では、血液、血管、神経系、骨、関節、筋肉等の解説が行われます。

そのほか、中国医学基礎、経絡経穴基礎、整形外科的診断、推拿施術学(推拿は日本語で按摩のこと、英語ではマッサージという意味です)気血循環整体学、東洋医学などがあり、多彩です。

 もっとも手取り早い学習方法は、既に市販されている専門書を買い求めるのが良いと思います。インターネットで調べるとたくさんあります。専門書は価格が高いですが、中古本もたくさん出ていますので、よくお調べになって下さい。

読者の皆さんは、これらを勉強したければ学べばよいわけですが、日本には薬事法という厳しい法律があります。

 前述の通り、整体は民間資格であり、医療や治療行為はできません。医師および医療関連業務の資格がないのに、医療知識を引用して「治るとか、治療する」という行為を行いますと、薬事法違反により、両手が後ろにまわり、冷たい手錠をはめられることになります。

 医療とかクリニックあるいは治療という言葉も整体院では禁句ですから、十分お気をつけ下さい。

ついでに私は「学科は開業に際し必須ではない」という根拠を申し上げておきます。私をはじめスタッフ3名は、1年間で延べ1千名を超える患者さんを取りましたが、その患者さんの中で誰ひとり、学問的な質問をしてきた方はいなかったということです。

例えば「先生、この筋肉はなんと言う筋肉ですか」とか「この筋は、この骨は、この皮は、内臓の名前は、経絡、経穴の名前は、箇所は・・・」などとそんな質問をしてきた患者さんは一人もいませんでした。

また、私の整体院の経営者仲間にも聞いたのですが、そういうことは一切ないと言っておりました。これは、どこの整体院で聞いても同じ筈です。

学問の知識をたくさん知っていても、施術が下手であったら患者さんには見向きもされず、二度と来てくれません。

それより、施術がうまく、「気持ちが良いことを期待してきた人には気持ちよく」、「痛い患者さんには痛みを緩和する。」「辛い場合には辛さを改善させてあげる」ことが出来る整体師が最も信頼されるのではないでしょうか。

実際的な知識というものは、さまざまな症状を抱えた患者さんを診ることによって、必然的にそれに対応するものを学ぶことになり、黙っていても知識は後から付いてくるようになります。

お医者さんを比較に出すのは悪いのですが、名医となった方は、臨床体験が豊富であるということです。

「学問が質の分野」で「施術臨床が量の分野」であると例えるなら、「質から量」が生まれるのではなく、「量から質」が生まれるのです。

これは何事に於いても共通します。出来もしないのに、危険な施術を行ったり、知識も乏しいのに知ったかぶりをしなければ、患者さんからのクレームは付くことはまずありません。素直に、謙虚に患者さんと接していれば、信頼関係は深まるものです。

整体業界にはカリスマ的な存在の人がおり、そういった方の著書を読むことをお勧めします。推薦したい著書は後述します。

ところで、多くの整体師養成学校が学科を教えているのは、高い授業料を取っているためではないかと推測します。

1年間で100万円とか150万円の授業料を取っていて「学科はナシ」なんていったら、だれも入学をするものがいなくなります。

前述したように、役に立つかどうかは別にして、学科を学ぶことはご本人が判断することですから、私は何ら否定はしません。

また、時間を掛けてゆっくりじっくり学びたい方はそのような学校を選択して行かれればそれはそれで大変結構なことであります。TOPへ戻る